【広島】ついに来た!”フィリピンの至宝”カイソット選手の経歴と実績は?

広島ドラゴンフライズ新加入、カイソット

2023年2月7日、広島ドラゴンフライズはフィリピン出身のカイソット選手との契約合意を発表しました。

身長220㎝もありながら俊敏に動ける若手ビックマンの獲得は、シーズン中盤で西地区2位である広島の更なる脅威となりそうです。

夢は「フィリピン人初のNBA選手になることだ」と語るソット選手。

母国フィリピンや2月までプレーしていたオーストラリアでは有名ですが、日本ではまだ多くを知る人は少ないはず。

今回はソット選手の広島ドラゴンフライズでのデビュー戦の前に知っておきたい今までの経歴や実績を海外メディアの情報を中心に調査してみました。

3月11日追記しました

目次

カイソット選手のプロフィール

広島ドラゴンフライズ カイソット

Kai Sotto(カイ・ソット)

  • 出身地:フィリピン
  • 生年月日:2002年5月11日
  • 年齢:20歳(2023年時点)
  • 身長:220cm
  • 体重:105kg
  • ポジション:C(センター)
  • 出身校:Ateneo de Manila(アテネオ・デ・マニラ大学付属高等学校)

カイソット選手の経歴と実績(受賞歴とスタッツ)

高校時代の実績

アテネオ・デ・マニラ大学付属高等学校

  • 2018年(16歳):UAAPバスケットボール選手権で優勝。ファイナルMVPを受賞
  • 2019年(17歳):平均25.1得点、13.9リバウンド、2.6ブロックを記録。UAAPのジュニアMVPを受賞
  • 2020年(17歳):キング・インビテーショナル・トーナメントにて3試合で平均27得点、10.6リバウンド、4.3ブロックを記録。MVPを受賞

高校時代には3度もMVPを受賞しています。

このころからすでに将来有望選手だったソット選手。

早くもNBAへの挑戦という目標があったため高校卒業後は大学へは進学せず、2020年5月にNBA Gリーグ(将来のNBA選手を育成する目的で運営されているリーグ)のチームであるイグナイトと契約します。

しかし夢であるNBAへ一歩近づいたと思った矢先に世界中で新型コロナウイルスが蔓延。

Gリーグ・イグナイトの母体であるNBAはリーグ戦を縮小せざるを得ませんでした。

同時にソット選手もこの時期にフィリピン代表でプレーしていたことからなかなかチームとのタイミングが合わず、イグナイトでは1試合も出場することなく契約解除となるのです。

その後も代表としてプレーしながら何とかNBAへ近づける道はないものかと模索した結果、オーストラリアのプロリーグであるNBLへ挑戦することとなり、2021年4月にAdelaide 36ers(アデレード・サーティーシクサーズ)に特別指定選手として加入しました。

NBL(オーストラリアリーグ)での実績
  • 2021-22シーズン:平均15.26分、7.5得点、4.5リバウンド、フィールドシュート率50%
  • 2022-23シーズン:平均12.85分、6.8得点、4.5リバウンド、フィールドシュート率51%
  • 2022-23シーズン:チームは13勝15敗の8位で終わりプレーオフ進出ならず。
  • MVPアワードでは2シーズン連続でファンMVPを受賞。

【ファンMVP】レギュラーシーズンで最も活躍した選手に与えられる賞で、ファンが受賞者を決めるもの

ファンMVPを受賞したことからソット選手はNBLの中でもかなりの人気選手であったことがうかがえます。

2022-23シーズンは残念ながら所属していたチームがプレーオフ進出とならずにオフシーズンに入ったため、そのタイミングでの広島への移籍となりました。

フィリピン代表としては現在行われている2023年ワールドカップアジア予選にも出場しています。

フィリピン代表歴
  • 2017-2020 アンダーカテゴリー代表
  • FIBA オリンピック予選大会 (2020)
  • FIBA アジアカップ予選(2021)
  • FIBA ワールドカップアジア予選(2023)

今回の広島への移籍は、2020-21シーズンから導入された「B. LEAGUEアジア人特別枠制度」を活用したことになりますが、同じように2023年1月に琉球ゴールデンキングスとの契約を発表したカールタマヨ選手も同時期にフィリピン代表でプレーした選手です。

ソット選手とタマヨ選手のマッチアップが見られるかも?!

【広島 vs 琉球】試合日程
  • 2023年3月8日(水)@沖縄アリーナ 19:35~
  • 2023年5月6日(土)@広島サンプラザホール 14:00~
  • 2023年5月7日(日)@広島サンプラザホール 13:05~

広島への移籍に海外メディアの反応は?

海外メディアではこの移籍をポジティブに捉えている記事が多く見られました。

オーストラリアから日本のプロバスケットボールリーグに移籍することについて、一部のバスケットボールファンの間ではプレーする環境のレベルを下げたのかという意見もありますが決してそういうことではありません

オーストラリアのNBLでは現在レギュラーシーズンが終わり、プレーオフを逃した選手たちはオフシーズンに入っています。

NBAに挑戦することが夢である彼にとってオフシーズン中に長い期間プレーしないことは不安要素の方が大きかったのでしょう。

過去数年間ソット選手はオフシーズンの間にフィリピンに戻っていましたが、今回はBリーグのシーズン終了後(5月頃)にアメリカに渡り、NBAサマーリーグに挑戦する予定であることが関係者の間で話されているようです。

このシナリオはソット自身の個人的な事情ですが、彼の成長を期待してほとんどの海外メディアが理解してくれているように感じました。

また、ソット選手が在籍していた「Adelaide 36ers」のコーチであるCJ Brutonは移籍についてこう話しています。

“It’s all about taking the next step for Kai and he will continue to grow as basketballer,”

カイにとって、次のステップに進むことがすべてであり、彼はバスケットボール選手として成長し続けるだろう

https://nbl.com.au/news/sotto-pursues-nba-dream

出身地のフィリピン、プロとしてプレーしていたオーストラリアのファンやサポーターから快く送り出してもらえたソット選手。

今回発表された広島ドラゴンフライズでの契約合意について、岡崎GMのコメントからNBAへ行くまでの短期契約であることが読み取れます。

チャンピオンシップまであと数カ月。

チーム全体の課題となっているリバウンドの強化には即戦力になることは間違いないのですが、ソット選手にとってはチームの方向性や戦術を理解し、いち早く馴染むことが目前の課題かもしれません。

いやぁ、参りました。ソット選手!

入団早々スタメン出場しそれからかなりのスピードでチームに馴染んでいます。

Bリーグ最長の220㎝、頭一つ抜き出ているのが目立ちますがただ大きいだけではありません。期待のリバウンドはもちろんアウトサイドシュートもバンバン打ってきます。

ビッグマンにしては体の線が細く、やや当たり負けしている部分もありますがいいところでうまくパスをもらってしっかり得点につなげる。

それこそバスケIQが高いというのでしょうか。

広島ドラゴンフライズはクラブ創設史上初のチャンピオンシップ出場が決まりました。

個人的にチーム全体としてもだいぶ仕上がってきているような気がして、初優勝もありそうだなと感じています。

勝ちじゃけぇ!

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