「Bリーグっておもしろい!」
「もっと選手のことを知りたい!」
と思ったときに目に入ってくる『ユース育成特別枠』や『特別指定選手枠』での入団発表。
これらの制度がどのように利用されているか知っていますか?
この記事ではその2つの制度の違いを分かりやすく解説しているよ!
ユース育成特別枠と特別指定選手枠はどう違う?
2022-23シーズンから新設された「ユース育成特別枠」と現行の「特別指定選手枠」制度の違いは、
①シーズン中に登録できる人数枠
②選手が在籍しているチーム
③登録できる年齢制限
この3つです。
大学のインカレや高校のウィンターカップが終わった時期から各クラブで新加入が続々と発表され、若い世代が活躍できるこの制度。
なんとなくどういうものなのかイメージはできると思いますが、どういった点で2つの制度を使い分けるのか詳しく知らないことも多いのではないでしょうか。
それでは詳しく解説していきます。
ユース育成特別枠と特別指定選手枠の違い
BリーグのU15とU18チームに所属する選手が早い段階でトップチームとの練習や試合に参加することを目的に新設された「ユース育成特別枠」では、Bリーグの試合エントリー枠の12名とは別枠で2名まで追加登録できるという制度になっています。
現行の「特別指定選手枠」では、試合エントリー枠12名の内枠で2名まで登録できるという制度なので、「ユース育成特別枠」ではBユースでプレーする選手がトップカテゴリーにおいて試合出場のチャンスを得られやすくなっていることがポイントです。
「ユース育成特別枠」は12+2名まで(この場合はベンチに入る人数が最大14名となる)
「特別指定選手枠」は12名の中に2名まで(この場合のベンチ人数は12名のまま)
2つ目の違いとして、登録できる選手が所属するチームに条件があること。
ユース育成特別枠の方が試合にエントリーしやすいからといって、誰でもその枠に入れるわけではありません。
ユース育成特別枠の対象選手としてB.LEAGUEの規約で以下のように定められています。
BクラブのU15もしくはU18チームへ有効に登録中であり、当該登録期間が申請時点で累積3カ月以上の選手
https://www.bleague.jp/regulation/
ユース育成特別枠で登録できる選手は登録時点で3カ月以上、BクラブのU15またはU18チームに登録していなければいけないということですね。
よって、大学や高校のチームで活動している選手はユース育成特別枠には入れず、特別指定選手枠として加入できるというわけです。
具体的な例として、2023年1月に琉球ゴールデンキングスが同時に発表した高校生2人の加入枠でみてみましょう。
2023年1月13日に琉球ゴールデンキングスの公式で新加入選手の発表がありました。
#0 須藤春樹「ユース育成特別枠」
須藤選手は現在琉球ゴールデンキングスのU18に所属しています。
普段は在籍する那覇高校の部活動としてではなく、U18のチームでBリーグが主催する大会やその他の親善試合などに出場しています。
学校に行きながら外部のチームでバスケットをしているということですね。
琉球ゴールデンキングスのU15からメンバーとしてプレーしているので、「ユース育成特別枠」でトップチームに入団することになりました。
#12平良宗龍「特別指定選手枠」
平良選手は現在新潟県の開志国際高校に在籍し、高校の部活動としてバスケットボール部に所属しています。
高校に進学する前は出身地の沖縄県で琉球ゴールデンキングスのU18でプレーしていましたが須藤選手とは違い、県外の高校へ進学し部活動としてバスケットをすることを決意しました。
そのため「ユース育成特別枠」の対象選手とはならず、「特別指定選手」として琉球ゴールデンキングス史上最年少での入団となったのです。
そして3つ目の違いである登録できる年齢制限ですが、
「ユース育成特別枠制度」:前シーズン4月1日時点で満18歳の誕生日を迎えていない選手
「特別指定選手制度」:前シーズン4月1日時点で満22歳の誕生日を迎えていない選手
と定められています。
この違いを分かりやすくまとめると
- 「ユース育成特別枠制度」は各クラブのU15,U18に在籍する満18歳以下の日本国籍を持つ選手が対象
- 「特別指定選手枠制度」は満22歳以下で日本国籍をもつ選手であればどのチームにいてもOK
ということになります。
ユース育成特別枠で活躍している選手たちをご紹介!
2022-23シーズンに新設された「ユース育成特別枠制度」で入団した選手リストを作成しました。
活動期間が最大3カ月間と決められているため、すでに活動を終了した選手もいますがこれからの活躍にも期待です。
数年後には各チームのエース、日本代表チーム、いや世界へ羽ばたいている?!
可能性が無限大の彼らを応援しましょう!
チーム名 | #背番号 選手名 | 活動期間(最大3カ月間) |
---|---|---|
B1 レバンガ北海道 | #34 内藤燿悠 | 2022.9.15~ |
B1 琉球ゴールデンキングス | #0 須藤春樹 | 2023.1.13~ |
B1 横浜ビー・コルセアーズ | #31 平岡勇人 | 2022.12.23~ |
B1 大阪エヴェッサ | #1 徳森暖 | 2023.1.20~ |
B1 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ | #7 今西優斗 | 2022.12.9~ |
B1 茨城ロボッツ | #10 荻沼隼佑 | 2022.10.19~ |
B1 茨城ロボッツ | #23 山口哲平 | 2022.10.19~ |
B2 佐賀バルーナーズ | #9 坂田晴陽 | 2023.2.15~ |
B2 佐賀バルーナーズ | #14 西原煌馬 | 2023.2.15~ |
B3 岩手ビッグブルズ | #1 北條永遠 | 2022.12.2~ |
B3 岩手ビッグブルズ | #56 鈴木琥太郎 | 2022.12.2~ |
B3 ベルテックス静岡 | #18 山本晴輝 | 2023.2.22~ |
B3 ベルテックス静岡 | #33 北堀遥大 | 2023.2.22~ |
入団した選手の中にはU15でプレーする中学生もいることに驚きです。
Bリーグではこのように中高生からトップリーグでプレーする機会を与える制度を新設し、リーグ全体のレベルの底上げを目指しています。
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